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ふるさと納税の返礼品を選ぶとき、食品ばかり見ていました。
肉、魚、果物、お米。どれも魅力的なのですが、同時に届いて冷凍庫が埋まるという問題に何度か当たりました。そこで目を向けたのが日用品の返礼品です。
ただ、調べていくうちに気づいたことがあります。日用品の返礼品は、現金で買う方が安いです。 計算すると、はっきり差が出ました。
それでも選んでいるので、その理由も含めて書きます。
日用品の返礼品が向いている3つの理由
まず、置き場所と手間の話からです。
1. 冷凍庫も冷蔵庫も使わない
これが一番大きいです。常温で保管できるので、届く時期を気にしなくていい。
ふるさと納税の返礼品は配送日を指定できないものが多いので、「いつ届いてもいい」という性質は実用的な価値があります。
2. 消費期限がない
トイレットペーパーやタオルは、1年置いても劣化しません。
食品の返礼品は「おいしいうちに食べる」という時間制限がつきます。日用品にはそれがないので、使うペースを自分で決められます。
3. 好みのリスクがない
食品の返礼品には当たり外れがあります。届いてみたら好みに合わなかった、というのは起こります。
トイレットペーパーで「好みに合わない」ということは、まずありません。必ず使うものなので、無駄になりません。
正直な話:現金で買う方が安いです
ここからが本題です。実際に計算しました。
わたしは普段、スコッティの3倍巻きトイレットペーパー48ロールを楽天で買っています。価格は5,575円でした。3倍巻きなので、通常のロールに換算すると144ロール分です。
一方、ふるさと納税で検討したのが、岐阜県可児市のエリエール i:na です。72ロールで寄附額18,500円。こちらは2倍巻きなので、通常換算で144ロール分。
同じ144ロール分で、現金なら5,575円、寄附なら18,500円です。
| 現金で買う | ふるさと納税 | |
|---|---|---|
| 商品 | スコッティ3倍巻48ロール | エリエール i:na 72ロール |
| 通常ロール換算 | 144ロール分 | 144ロール分 |
| 支払い | 5,575円 | 寄附額18,500円 |
| 1ロールあたり | 38.7円 | 128.5円 |
3倍以上の差です。 金額だけ見れば、ふるさと納税を使う意味がないように見えます。
なぜこの差が出るのか
これは特定の自治体がぼったくっているわけではありません。制度の設計上、そうなっています。
ふるさと納税の返礼品は、調達費用が寄附額の3割以内と法令で定められています。残りの7割は自治体の収入になり、本来の目的である地域の財源として使われます。
計算してみると、5,575 ÷ 18,500 = 約30.1%。
ちょうど3割です。 つまりこの返礼品は、法令上限いっぱいまで還元している優良な返礼品ということになります。それでも現金の3倍かかって見えるのは、残りの7割が寄附だからです。
ここを理解していないと、「ふるさと納税は割高だ」という誤解になります。
それでも日用品を選ぶ理由
では、なぜ選ぶのか。比較の仕方が違うからです。
寄附額は「払う前提のお金」です
ふるさと納税の寄附額は、控除の範囲内であれば翌年の住民税と所得税から差し引かれます。 つまり、どちらにしても払う税金を先払いしているだけです。
自己負担として純粋に増えるのは2,000円だけです。
すると、比較はこうなります。
| 現金で買う | ふるさと納税 | |
|---|---|---|
| 自分の手元から減る額 | 5,575円 | 2,000円(年間の自己負担) |
| 税金 | 別途払う | 18,500円が前払いになる |
| もらえるもの | 144ロール分 | 144ロール分 |
自己負担2,000円で144ロール分が手に入ります。 1ロールあたり13.9円です。
ただし注意点があります。この2,000円は年間の総額です。他の返礼品と合わせて2,000円なので、「寄付1件ごとに2,000円」ではありません。すでに他で寄付している人は、追加の自己負担はゼロということになります。
限度額を余らせるのが一番もったいない
限度額の記事に書きましたが、限度額を超えると自己負担になります。逆に、限度額を使い切らずに余らせるのも機会損失です。
年末に「あと1万5千円いける」と分かったとき、冷凍庫は空いていません。ここで日用品を選べば、置き場所の制約なしに限度額を使い切れます。
日用品の返礼品は、お得さで選ぶものではなく、枠を使い切るための道具だと思っています。
向いていない人
正直に書いておきます。
限度額が小さい人
限度額が2〜3万円の場合、日用品に使うのはおすすめしません。
同じ枠で、普段買わない地域の食材を選んだ方が満足度が高いです。日用品は「枠が余ったとき」の選択肢として考えた方がいいと思います。
収納場所がない人
トイレットペーパー72ロールは、段ボール2箱分です。
ハーフサイズや圧縮タイプでも、それなりの体積になります。玄関や廊下に積むことになると、生活の邪魔になります。買う前に置き場所を決めてください。
寄附額の計算が面倒な人
日用品の返礼品は、還元率を自分で計算しないと損得が分かりません。
同じトイレットペーパーでも、自治体によって寄附額とロール数の組み合わせが違います。「1ロールあたり何円の寄附になるか」を出してから選ぶ必要があります。面倒であれば、食品を選んだ方が気楽です。
実際に選んだもの
参考として、実際に選んだ2つを書いておきます。
エリエール i:na(岐阜県可児市)
- 寄附額:12ロール6,000円 / 36ロール13,000円 / 72ロール18,500円
- 100m巻の2倍巻、ハーフサイズ
- ピュアパルプ100%、フローラルの香り
- レビュー1,082件・評価4.70
72ロールを選びました。 1ロールあたりの寄附額が一番下がるからです。12ロールだと通常換算で1ロール250円、72ロールなら128円。同じ返礼品でも、選ぶ個数で効率が2倍変わります。
ハーフサイズなので、3倍巻きと比べると収納の圧迫感は少ないです。ただし沖縄県と離島は配送対象外なので、該当する方は確認してください。
今治タオル ヒオリエ(愛媛県今治市)
- 寄附額:10,000円(フェイスタオル3枚)
- レビュー563件・評価4.79
3割換算だと1枚1,000円相当です。今治タオルのフェイスタオルとしては妥当な水準でした。
タオルは消耗品なのに、自分では買い替えを後回しにしがちです。自分で買わないけれど、新しくなると嬉しいものという基準で選びました。日用品の返礼品は、この基準で選ぶと満足度が上がると思います。
まとめ
- 日用品の返礼品は、現金で買う方が安い。これは事実です
- 還元率は約30%。法令上限が3割なので、これ以上良くはなりません
- ただし寄附額は税金の前払いなので、自己負担は年間2,000円
- 冷凍庫を使わず、消費期限もないので、届く時期を気にしなくていい
- 限度額の残りを使い切るための道具として使うのが合理的
- 限度額が小さい人は、食品に回した方が満足度が高い
- 同じ返礼品でも、選ぶ個数で1ロールあたりの効率が2倍変わる
寄付する時期の決め方は返礼品が同時に届く問題の記事、限度額の決め方は限度額の記事にまとめています。
ポイントの付き方は2025年10月に変わっているので、制度改正の記事もあわせて確認してください。



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